仕事で利用したいライブラリが性能も安定性もよく、市場でほぼ独占状態であっても、それがApache 2.0 LicenseやMIT Licenseであれば嬉しいのだが、そういうわけにいかないこともある。GPL Licenseや商用ライセンスしかないこともあるし、そのライセンス費用がかなりいいお値段のこともあり、頭を悩ませることになる。
そもそもサービスの利用や決済が絡むこと自体が社内での処理上で面倒なこともあり、避けられないインフラでもない限り、なるべくそのような状況になることを避ける傾向にある。
LGPLのライブラリを使った経験
LGPLライセンスのドライバを改変して製品に組み込んだことがある。会社としての行為になるので、安全のために法務にも相談したのだが、コンピュータソフトウェアのライセンスは管轄外なのでお前の判断に任せると言われてしまった。あっそう。
仕方ないのでいろいろ自分で調べて、ほかの会社に倣って説明書の最後にライセンス表記と改変部分のソースコードの開示を受け付ける旨の文言に入れた。ただ、専門的な分野の製品だった上に、基本的にユーザーは説明書は読まないし、中で何が使われているのかは知ったこっちゃないので、開示請求を受けたことはない。
コミュニティライセンスと商用ライセンスがある場合
今回はこれだ。かつてのVisual Studioのように無料版もあり商用ライセンスもあるという場合は非常に悩ましい。昨今の情勢を鑑みるに、コンプライアンス上は商用ライセンスを買わねばなるまいが、実際には「黙(ダマ)でやる」こともできてしまう。
技術的にできるという結果はありつつも、払わなくても利用者目線では問題ないという状況は言い訳が難しいこともあるが、そのあたりは技術者倫理に関わるので、説明を尽くして理解を得るしかない。
便利なものには金を出せ
便利なものを使っておいてその利益を総取りするという行為はテイカー気質ではあるし、その利益や便利さを持続させたいのならお金を落とすことも大切だ。あとになって「応援していたのに」とか「なくなって欲しくなかった」とか「サービスの改悪」と言うのは違う。
提供元が金を払えと言えば資本主義経済の世の中なので払うべきなのだが、もう少し手心がある価格にならないかとか、どう上司に説明したものか、とか考えながら週末を迎えたのである。