「ゴッホ」と読む。簡単に説明すると作業用アプリ。副題を直訳すると「アバターと一緒に集中しよう」となっているように、これ自体がなにか作業効率を高めてくれるわけではないが、みんなで一緒に作業することで、連帯感を高めてモチベーションを維持するためのアプリだ。
https://store.steampowered.com/app/3213850/gogh_Focus_with_Your_Avatar/?l=japanese
できること
自分で作業部屋を作ってアバターを配置することもできるし、オンラインで他人が作った部屋に参加することもできる。コミュニケーション手段は限られていて、できることとしても、
- やることの設定
- 集中モードのON/OFF
- エモティコンによる感情表現 ❤️ 👍 🤚 👋 ❗️ 🤣 等
- 姿勢や動作の設定
- イラストボードへのお絵描き
くらいに留まり、トラブルになるような要素は極力排除されている。
価格は内容からすると少し高めにも感じる。通常¥1,380なのでセールのときを狙うか、お財布事情と相談してみてほしい。
どういう人におすすめ?
自分の作業空間を作りたい人
現実世界では模様替えや理想の部屋を作るのは時間も労力もかかるので、せめて仮想空間では理想の部屋で作業したいという人にとっては、簡単に内装をいじくり回せるのでおすすめだ。
とはいっても、理想の作業空間を作るためにあーだこーだやっている時間が増えがちなので、自分の部屋で作業をはじめるまでにはかなりに時間を要するかもしれない。そういう意味では、まずアバターだけ作ってオンラインのマルチルームへの参加からはじめてみるといい。
動機づけが必要な人
「このアプリを起動したら作業をする」などの習慣(ルーティーン)が確立できる人なら、向いている。喫茶店で流れているようないい曲もが揃っているので、作業に集中しやすい。
いいところ
アバターがかわいい
適当にアバターを作ってもそれなりにかわいく仕上がるのはいいところだ。シンプルなコーデをするもよし、アクセサリーを盛ってもよし。

曲がいい
ゆったりした環境音楽やヒーリングミュージックが多数用意されており、耳障りがとてもよい。もちろん不要であればOFFにできる。一部楽曲は配信用途に利用できないものもあるのでYouTubeなどで作業風景を垂れ流したいという人は注意。
適当にいい感じの部屋ができる
適当に作ってもそれなりにいい感じの部屋ができあがる。マルチルームを見ると、喫茶や図書館をモチーフにしたものが多い。
絵描きをする人が多いのか、液晶タブレットが配置されていることが多く、デスクトップパソコンが置かれている率はかなり低い。
マルチプレイでみんなと作業できる
ほかの人がなにをしているのかはわからないが、何かしらの作業をしているところを見て精神的な安心が得られる。液晶タブレットを向っていればお絵描きだろうし、ノートパソコンなら文書作成かプログラミングかわからないが、なにかしているのだろう。ただ座って本を広げていれば読書しているのだろうし、寝転がっていれば休憩しているのかもしれない。
緩くほかの人の存在を認めつつ自分の作業に集中できることが、このアプリの価値ではないだろうか。
コラボに意欲的
これまでに「初音ミク」と「超かぐや姫!」とコラボしており、超かぐや姫!については無料でリリースされている。
課題
たびたび目立つような形で不具合を見つけるので、いくつかの課題が残ると感じるが、積極的なアップデートによって徐々に改善されつつある。
macOSでバイナリが破損する
https://x.com/goghJPN/status/1978381208875843640
Steam 側への権限付与の問題の可能性があります
以下をお試しください
・システム設定>プライバシーとセキュリティ>アプリ管理 を開く
・「下のアプリケーションにほかのアプリケーションのアップデートまたは削除を許可。」という項目があるので、 Steam に対して許可を出す
自動アップデートでファイルの整合性が取れなくなるのか、アップデート後に起動しようとすると有効なアプリケーションではないと表示されて起動できなくなる。こうしたときは次の手順で復旧可能。
- ダイアログが示す通り一度実行ファイルを削除する
- Steamのライブラリからgoghを開き、[プロパティ]を表示
- インストール済みファイルの項目で[ゲームファイルの整合性を確認]
- 再インストールされる
Steamとクラウド連携していれば作ったアバターや部屋のデータは記録されているので、アプリケーションを削除してもデータは引き継がれる。
部屋のデータサイズが青天井
簡素なものであれば数MBから30MB程度に収まるが、凝ったものを作ると100MBを超えるものがあり、マルチプレイでは読込みだけでもかなりの時間を要することがある。先日は250MBもの部屋も目にした。
家具の中にはパソコンの画面や本の表紙、壁掛けモニターなどの自分の好きな画像を設定できるものがあり、設定する画像によっては容量の増加に繋がると考えられる。上限を設けるとかサーバー側にアップロードされた画像を再圧縮をする等の対応が求められているのかもしれない。
パーツ不足が否めない
アバターと部屋両方に言えることであり、現在用意されているだけでも十分ではあるが、特定の嗜好に沿った外見にするのは難しく、パーツの拡充が待たれる。先日はDLCとして初音ミクコラボ素材が配信されたが、それよりも基本機能の強化が望まれているようにも思う。
アバターの服が貫通する
レンダリングの都合上仕方ないところではあるが、下着が上着を貫通するなどのレンダリングの甘さが目立つ。
違法建築
仕様的なこともあり、対策されないところを見ると、優先度としては低いのか黙認されているのかわからないが、現状は違法建築と呼ばれる部屋作成が横行している。
これは家具の仕様を逆手に取って物理法則を無視した配置をすることで、デザイン性の高い部屋を作ったり、配置面積を稼いで密度の高い部屋を作ったりできる。よくみるのは、
- 床判定を持つ家具を壁に貫通させて配置して、部屋の外に床判定を作りテラス席を作る
- 壁収納に面積が広い家具を載せて部屋を上下二段にする(ロフトを作る)
あたりだが、違法建築をせずとも十分素敵な部屋は作れるので、テクニックのひとつに留まる。