アルゴリズムで操作されている

2022年にイーロンマスクがTwitterを買収して以降、ビジネスとして成立させるべく再建を図ったが、結果的にプレミアムアカウントによる広告や情報商材が溢れる事態となり、それから4年ほど経過した現在では、おすすめ欄に表示される内容は、その中身の信頼性が担保できるようなものではなくなっている。

今ではいいねやリポストに基づく他者の興味や関心を惹くコンテンツが優先的に表示されるようになっているが、その多くは人間心理をうまく突いたビジネス用途の投稿であり、薄い利益を得るための巧妙な罠と化している。私が観測する限りでは、次のような投稿が多く見られるが、時代とともに新しい手法が次々と編み出されてきている。

投稿の一覧

アフィリエイト

漫画のキャッチーな1ページを投稿するもの

昔からあるWeb広告の延長線上にあるもの。実際の作品の内容が使われているので嘘の情報はないところが救い。ただし、強く印象付ける部分の切抜きなので、実際にサンプルや本編を読んでみると思ったのと違う、と感じることは多々ある。

「え?こんなに安いの!?」などの強い感情を利用するもの

AmazonやTEMUなどのアフィリエイトでよく利用される手法。こうした投稿はプラットフォーム側で広告であることの表示が義務付けられているが、一般ユーザーによる投稿と思わせるようなフレーズを使用するので、咄嗟に見分けがつかない。

承認欲求

あえて説明せず人の感性に訴えるもの

「ヤバ」「いや草」等の一言のみで明確な理由を述べないもの。読み手によってさまざまな解釈を生み出させて議論を白熱させる。自身の立場や主義主張を表明しないので、バズりはするものの発散しがちである。

クイズ形式で人からの回答を募るもの

知的好奇心や挑戦欲を刺激するもので比較的誰でも議論に参加しやすい。また、亜種として過去何回も議論されてきた話題を持ち出すものもあり、世代ごとの主張の差によっても議論を巻き起こすことができる。

わざと間違えて返信を期待するもの

カニンガムの法則。クイズよりも巧妙で、わざと間違えることで訂正による議論を呼ぶことを期待するもの。意図していなくてもこうした問いかけによって回答が得られることを経験則的に学んでいくきらいはある。

対立・分断

対立を煽るもの

主義主張、性差、子育てやマナー論争等批判的なエンゲージメントを獲得するもの。強引な条件設定をしたり、事象の一場面を切り取ったりして強引に誰もが叩いていい人間とその理由を作って正義中毒を誘発させるもの。また、そういう行為をする人たちを大喜利と称してメタ的に叩くことも含む。

注意喚起型の攻撃

「〇〇さんに△△されたので注意喚起です」のような注意喚起を装った他者攻撃をするもの。明確なコンテキストを共有せず、一方的に被害者ぶることによって、相手の反論を許さずに危険人物であるというレッテル貼りをする行為。第三者への注意喚起という正義感も得られ、善意からくる行動であることを主張できる。レッテル貼りされた側からすれば誤りであった場合の名誉の回復が難しく、また反論コストも高い(悪魔の証明)。

誘導系

意図的なスパムが浸透した結果として、一般ユーザーも無意識のうちにハック手法を使いこなすようになった。これによってタイムライン全体がスパムっぽい投稿になりつつあり、情報の信頼性が大きく揺らいできている。

尻切れの投稿で続きを読ませるもの

2026年現在で一番多い手法。アフィリエイトやLINEグループへの誘導だけでなく、一般のユーザーでさえもこうした投稿でインプレッションが稼げることを感覚的に理解してきている。会話形式にした何気ない日常や過去のできごとの中で、鋭い洞察力や専門的な知識を持つ人物が現れ、要点部分の導入や助言を始めるところで尻切れになる系式が主流。

「〇〇って△△らしいよ!」
「へーそうなんだ、でもそれって、」

AIで生成した爆美女写真で釣るもの

これも昔からあるポルノ系Web広告の延長線上にあるもので、生成AIを利用して実在するかもしれない巨乳美人女性を作成することでインプレッションを獲得するもの。レーティング的には健全ではありながらも、官能的な表現が簡単に実現できるようになってきており、真贋の見分けがつかなくなってきている。